「エペソ」1:19また、信じるわたしたちに対する神の力(デュナミス)の大きさは、その強い(イスクス)力(クラトス)の働き(エナゲイヤ)として、どんなに優れて偉大なことでしょう(著者注:神様が持つ5つの力のうちの4つです。残る1つは、神の神たる地位・権威(エグズージア)ですが、神様はこの力を使っていません。なぜなら、これを使うと「女の子孫とサタンとの戦い」で、〈キリスト(人類の代表者)が勝ったことにならない〉からです)。
1:20神はその持てる(4つの)力をキリストのうちに働かせて、彼を死者の中からよみがえらせ、天上においてご自分の右の座に着かせて、1:21この時代だけでなく、来るべき時代においても、あらゆる公義(国家)、権力、威力、主権(=サタンの支配)、名指しされるあらゆる名よりもはるかに高く据えました。
「コロサ」2:15神は、支配と権力(著者注:サタンの支配)とを武装解除し、彼らを公然と見世物にし、その中で彼らに勝利されたのです。
「Ⅰペテ」3:22キリストは天に昇って神の右におられ、天使たち、もろもろの権威と権力(著者注:サタンの支配)を服従させています。神様はイエス・キリストを、全人類の代表者として十字架で死なせ、その死(血の贖とがい)によって、全人類の罪(アダムの原罪の咎)を赦してくださったのです。
そして次にイエス・キリストを死からよみがえらせることで、サタンの罪の力(死)を無力にし、かつサタンに奪われていた「地上の支配権」を取り戻し、イエス・キリストを天に凱旋させました。
この一連の神様の働きは、神様が「全能の神」としての立場でその力を発揮しているので、その結果について、被造物である人類は必ず従わなければならないのは明白です。それなのに世界中の多くの人々は、神様の存在とイエス・キリストの働きとを認めようとしません。
【前回の記事を読む】神様の態度が変わった?旧約・新約で変化した「地上の支配者」