全国家計構造調査「高齢無職単身世帯の男女別実収入と実支出」から、女性高齢無職単身世帯の実収入と実支出をみます。
高齢無職単身世帯とは、単身世帯のうちで65歳以上の無職世帯です。図5のように女性の高齢無職単身世帯では、実収入141,646円と、実支出149,145円の差額から平均月間収支では7,499円の赤字です。
収入の内訳をみますと,公的年金などの社会保障給付は128,908円で、実収入に占める割合は91%となっています。
消費支出に対する可処分所得の不足分は、金融資産の取崩しなどによって賄っています。65歳以降の老後生活期間を30年間と仮定して、平均不足額7,499円を基に計算すると、老後生活費の不足額は約270万円となります。
女性の高齢無職単身世帯の平均家計収支を確認しますと、退職後の老後生活に経済的に大きな不安を抱く要素はありません。