しろうさんは、あの世にまで、人気のつけもの屋さんになり、ますます、ますます、ますます、ますます、ますます、ますます大よろこびです。
ひょうばんは、もう人間や動物だけではありません。どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん広まっていき、テレビや冷蔵庫など家電にまで広まりました。それも、ずっと前に捨てられたり、こわれたりした家電が、つけものを食べにやってきます。そして、
「うまい、うまい」
「また、動けるかもしれない」
やっぱり、ポリポリ、カリカリ止まりません。
「わっはっは、わっはっは、わっはっは、わっはっは、わっはっは、わっはっは、わっはっは、わっはっは」
しろうさんは、こわれた家電にまで、人気のつけもの屋さんになり、ますます、ますます、ますます、ますます、ますます、ますます、ますます大よろこびです。
しろうさんは、思ったとおり、みんなに人気のつけもの屋さんになりました。毎日毎日、お店の中は、人やら動物やら、捨てられた家電やら、何がなんだか、わけがわからないくらい、ごちゃごちゃです。
「ポリポリポリ」「カリカリカリ」
「ポリポリ、カリカリ、ポリポリ、カリカリ」
「ポリポリ、カリカリ、ポリポリ、カリカリ、ポリポリ、カリカリ、ポリポリ、カリカリ」
いろいろな人や動物やモノの、つけものを食べる音が、店じゅうに、ひびきわたっています。
「お~い、お茶のおかわり」
ねこが、ひげを立てていいました。
「お茶じゃなくて、コーヒーにして」
ライオンが、こわい顔でいいました。
「ビールを持ってきてくれ。まあ、一ぱい」
あちこちで、えん会が始まりました。
「のみものが、まだきていないぞ~」
さいそくするのは古いエアコンです。
「は~い、ただいま~」
しろうさんは、つけものを出したり、お茶を出したり、お酒まで……。もう、へとへとです。