【前回の記事を読む】鍼灸の目的は経絡バランスを取ること!虚を補い、実を瀉(しゃ)す
第2章 東洋医学的施術法によるアプローチ方法
私の施術法の流れ
・脈診による診断と良導絡測定
(1) 扁桃七穴処置をした後に、腎経中心に先天の気を、胃経を中心に後天の気を整えて、免疫力の向上を図ります。
(2) 自律神経調整法として背部兪穴へV字鍼をし、脊柱起立筋寛解処置と骨盤調整をして、体と経絡の流れの捻れ現象を解消させます。
(3) ホルモン調整と指間穴刺鍼により、視床下部の活性化を図ります。その後で各ホルモン分泌に有効な経穴に対しての刺鍼又は、施灸をします。
(4) 組織・器官・臓腑の炎症を解消させる目的で、肺経や肝経や脾経を中心とする経穴に刺鍼と施灸をします。長野式消炎処置を駆使します。
その他の処置として、
(5) 運動器系器官の調整には、筋・筋膜・靱帯・結合組織の寛解・活性化処置をします。
(6) 古傷治療では、経絡バイパス治療をし、気の流れの回復や改善を図ります。
(7) 大脳生理学を応用した刺鍼法や、イオンパンピングも行うこともあります。
注・水毒処置をするに際しての注意点
心肺機能低下状態の患者さんや、浮腫(むくみ)の著しい患者さんに対しては、いきなり寫法をすると、動悸・息切れを起させてしまう事があります。
最初に「心タンポナーデ」の処置をして、ナノパッチを左右均等位置に貼付してから、足裏、ふくらはぎ、鼠径部、腹部、腋下部と、順次軽擦すれば、気の滞りを解消させる事ができます。その後で長野式水毒処置をすると、気血の循環が良くなる結果、鍼灸の響きも得られ易くなります。