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ゼイル「ここでは時をどのように考えているんだ? 暦というか?」

アタワルパ「風の回数だよ、と言っています」

ワルテル「……まて、そもそもインカでは天文学がとても発達していた。彼らは何をそんなに焦っていたんだ」

アタワルパ「私、アタワルパが直接説明します。ここは1000兆年後の時代だからのんびりしていますが地球にしたらこの冷たい太陽が崩壊するのはいずれは近いうちとなるのです。だからそれを恐れたのでしょう」

スコット「冷たい太陽が崩壊とはどういうことだ?」

アタワルパ「……それを知るには技術の断片が残るコアトリクエかミシュコアトルまで行く必要があります」

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アタワルパ「旅にでるのか? このフンハウは風に逆らって移動するのは難しい。風を頼りに帆船で移動した方がいい。案内にペイを付ける。その代わりと言っては何だが……旅が終わればその干し肉とやらが手に入る術を教えていただきたいと言っている」

クステリア「いつも訳して貰ってたし皇帝という名目があったから皇帝の名前を聞いていないわ。名前を教えてください」

アタワルパ「ユラック。白いという意味だ。と言っている」

【前回の記事を読む】【SF小説】「ここは地球のコアの近くの小さな泡みたいなところ…」地底都市で見た光景とは