エッセイ 絵本・漫画 歴史・地理 絵本 戦争 2023.06.19 【絵本】「あのときのことを思い出すと今でも胸がどきどきします」 私の戦争体験 【第3回】 坂田 朱美 | 德重 心平 平和に暮らせることって、当たり前じゃないんだ この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ある夏の日、私の家に爆弾が落ちてきた――。どれだけ時間がたっても、決して忘れてはいけない実際にあった物語。※本記事は、坂田朱美氏・德重心平氏の書籍『私の戦争体験―三歳からの記憶―』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】【絵本】か細い声で「おかあさん…」防空壕で出会った学生 私の戦争体験記
エッセイ 『ねぇねぇみかどのおばさん』 【第3回】 六谷 陽子 不良とつるみ始めた近所の男の子…。駄菓子屋のおかみが決行したのは「えこひいき」作戦!? 一 みかどを閉店します富山の片田舎から下町に嫁いだ頃は、母も人間関係で苦労したようです。当時は、各家庭には水道は通っておらず、共同水道を十世帯くらいで使っていたのです。そこに行けば、他の誰かが必ずいます。特に水を使う時間帯は同じだから、会わずにすませる、というわけにはいかなかったようです。年配のおばさんたちは、個性的で嫌味を言う人もいれば、優しい人もいます。年配らの会話を笑いに変えて楽しむ若妻も…
小説 『猫と狸と、ときどき故郷』 【第3回】 宮本 正浩 「子供の命を助けてくださり有り難うございます。これで少し恩返しができたようです」 翌日、夜、狸はやって来た。「何か良い考えが浮かびましたか」と訊ねると狸は黙って首を振った。「何も思いつきません」と言う。私の顔を見つめて「何か計画をお持ちなのですね」察しの良い、頭の良い相手だ。「私のプランはかくかくしかじか」と話すと、狸はぽんと膝を打ち、是非やって見ましょうと言う。「問題は阿波踊りの開催まで1ヶ月しかない。準備ができるかどうかだ」「問題ありません。インターネットを使えば世界の情…