エッセイ 絵本・漫画 歴史・地理 絵本 戦争 2023.06.05 【絵本】か細い声で「おかあさん…」防空壕で出会った学生 私の戦争体験 【第2回】 坂田 朱美 | 德重 心平 平和に暮らせることって、当たり前じゃないんだ この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 ある夏の日、私の家に爆弾が落ちてきた――。どれだけ時間がたっても、決して忘れてはいけない実際にあった物語。※本記事は、坂田朱美氏・德重心平氏の書籍『私の戦争体験―三歳からの記憶―』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】【絵本】「昭和18年5月、出征するお父ちゃんを見送りました」 私の戦争体験記
エッセイ 『ねぇねぇみかどのおばさん』 【第3回】 六谷 陽子 不良とつるみ始めた近所の男の子…。駄菓子屋のおかみが決行したのは「えこひいき」作戦!? 一 みかどを閉店します富山の片田舎から下町に嫁いだ頃は、母も人間関係で苦労したようです。当時は、各家庭には水道は通っておらず、共同水道を十世帯くらいで使っていたのです。そこに行けば、他の誰かが必ずいます。特に水を使う時間帯は同じだから、会わずにすませる、というわけにはいかなかったようです。年配のおばさんたちは、個性的で嫌味を言う人もいれば、優しい人もいます。年配らの会話を笑いに変えて楽しむ若妻も…
小説 『海辺のレクイエム』 【第3回】 源 久 「お前に頼みが有るんだ」友人が切り出してきたのは別れ話のことで… そして、酒盛りが始まった。二人は付き合い始めてもう四年になり、できればそろそろ結婚したいなどと、女性にまるで縁がない祐介を前にのろけを語った。祐介は、それは目出度いことだなどと言葉を返して、ビールや日本酒を二人にどんどん勧めた。祐介は、最初のうちは終電で帰ろうと心に決めていた。しかし、酒が進むうちに横になってしまい、そのまま座敷に寝込んでしまった。ふと目を覚ますと、襖が半開きになったままの薄暗い…