エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 保護犬 現代社会 2023.06.08 【写真絵本】おじいさんとさよならしたラムネにマムが優しくいったこと とらおさんと犬のお話 【第3回】 Kumpoo 演出家 宮本亞門さん、推薦! 「僕の愛犬ビートも捨てられた保護犬でした。 これ以上、悲しむ犬が増えないことを心から願っています」 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 犬と私たちは最高の友達。でも、そうもいかない場合もあります。飼えなくなった犬や、捨てられた犬もいるのです。これは、愛護団体として活動している「とらおさん」と犬たちのお話です。犬を愛するすべての人に贈る、保護犬の現実とあたたかい繋がりを描いた写真絵本。※本記事は、Kumpoo氏の書籍『とらおさんと犬のお話』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】【写真絵本】犬と私たちは最高の友達。でも、そうもいかない場合もあります。 とらおさんと犬のお話
小説 『約束のアンブレラ』 【新連載】 由野 寿和 ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った 二〇〇三年の年末。猛烈な雨が、差しているビニール傘を氷のように叩きつけている。静岡県藤市にある藤山を局地的な大雨が襲っていた。静岡県警の鳥谷(とりたに)は手に持っていた新聞を口でくわえると、慌ててしゃがみ込んだ。泥でぬかるんだ足元に、大量の水が靴を侵食する感覚が襲った。「こんな雨の中、こんなところにいたら風邪をひいてしまう。ここは危険な場所だ。お嬢さん、名前は?」少女はずぶ濡れのままその場に仁王…
小説 『猫と狸と、ときどき故郷』 【第8回】 宮本 正浩 あるお爺さんの1日 〜花の下にて〜 「右手には紙の袋を提げています。いつもより速く横断歩道を渡り終えました。」 お爺さんは、夫婦で介護施設に入るためのお金がどれくらい掛かるか、手持ちのお金を計算したことは何度かあります。しかし、猫の介護施設については初耳でした。死ぬ時にチューブにつながれないのは良いことだと思いました。お爺さんは猫の話を聞いていて、思い当たることがありました。自分も死を恐れなくなってきている。いつ訪れるか分らない死を恐れていてはいけない。それまでの生きている時間を悔いのないものにしたい。そ…