13:18に返信をした。
お返事遅くなってごめんなさい。時間がなくて、食堂にも今日は行けないんです。午後も頑張ってください。
すぐに高橋さんから返信が来た。
お疲れ様。ずっとコピーして、資料まとめて大変だったね。お昼食べてないよね。さっき横山に渡しといたから、食べて頑張ってね。
「小森ーコレ高橋から。あんたたち、そういう関係だったの? もー、言ってよー」
と言うなり、横山さんは急ぎ足で行ってしまった。
紙袋の中には、私の大好きな、地元のパン屋さんの揚げパンが入っていた。なんでここを知っているのだろう。なんだか、怖くなってしまった。彼の言動がなんか怖い。LINEの通知音が鳴る。
『小森さん、その揚げパンすごくおいしいんだ、食べてみてね』
『すごく美味しいです。ご馳走さまでした』
複雑な気持ちで、高橋さんに返信をした。今日は、残業でいつもより少し帰りが遅くなってしまった。会社から駅まで、いつもと違う時間に歩いているだけで、なんだか不安になる。そんな時、前川さんから連絡が来た。今週の日曜日に同窓会があるという。高橋さんへのお返事の日でもあり、お断りしようと思った時、電話のキャッチが入った。高橋さんからだ。
前川さんに、あとでかけることを伝えて電話を切り、高橋さんにつなげる。偶然なのか、日曜日に急な予定が入ってしまったため違う日に会いたいという内容だった。前川さんに電話をかけ直して、同窓会に参加することを伝えた。