生の素顔

郷山が

深緑の生き生きした姿を

曝け出す

更に抱き込むように

四国山脈が聳え立つ

その山肌には

灰白色の雪が彫刻刀で切り裂いたように

鋭く張り付く

嗚呼

何という生の素顔だ