【前回の記事を読む】豪雪に押しつぶされても枝を持ち上げて開花する…冬をのりきった自信に満ちる“雪椿”
日本編 春
包もうかハンカチの木に飴玉を
ハンカチの木の花は、花弁がなく、たくさんの雄花と一つの雌花が一つの玉をつくり、大きな二枚の苞に抱かれるような形になっています。その二枚の苞葉が垂れ下がり、ハンカチのように見えるのでハンカチの木と言われています。大きな木に、ふんわり、ふんわりと枝に着いた、花を守る苞葉が、風に揺れ、大空に漂っていました。まるで大きな飴玉を包んでいるように。
東京都 “小石川植物園” 1993.4.30
千葉県 千葉県立 “柏の葉公園” 2001.3.25
千葉県 “京成バラ園” 2004.5.27 2009.5.25
茨城県つくば市 “筑波実験植物園” 2010.4.29
鬼無里では姫も魅いられ水芭蕉
鬼無里に行く道はよく通行止めになります。待ったかいがあり、やっと行く事ができましたが、じゃり道で車のハンドルをとられそうになり恐い思いをしました。
やっと着いた“奥裾花自然園”はとても広く、静かに、秩序正しく咲いている水芭蕉を見ていると心が洗われます。清楚な水芭蕉の大群落と、「貴女」なのか「鬼女」なのか紅葉姫伝説とをあわせもつ鬼無里の魅力に引き込まれます。
長野県長野市鬼無里地区 “奥裾花自然園” 1998.5.2
神の道鹿と戯れオダマキも
牡鹿半島(石巻市)の突端から沖に一キロのところにある周囲二十六キロの金華山。
中腹には千二百五十年前に創建された、“金華山神社”が建ち、出羽三山、恐山とともに奥州三霊場となっている霊験あらたかな山です。原生林が茂る孤島で、一時間半程登ると、“大海祗神社”の鎮座する島の最高点(四百四十四・九メートル)に到着しました。
途中、鹿がのんびり草を食み、早春の花、一人静、オダマキ等を楽しみました。
北国の花達のように困難に立ち向かう強い意志の持ち主でありたい!!
宮城県石巻市 牡鹿半島 金華山 2000.5.7