エッセイ 小説 詩 2023.03.15 詩集「まかろんのおもちゃ箱」より三編 まかろんのおもちゃ箱 【第6回】 まかろん キラキラとかがやく言葉の世界にようこそ! この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 季節の移り変わりや自然の美しさ、命のきらめき、日常で起こる不思議な出会い......。前向きに生きていくために、そっと背中をおしてくれる言葉たちがここにある! 心がおどる幻想的な世界がつめこまれた、全38編からなる詩集。※本記事は、まかろん氏の書籍『まかろんのおもちゃ箱』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 【ぎらぎら太陽の季節】に送る詩 「夏の夜に」 暗闇の中 遠くに聞こえる電車の音 我が思いを乗せてゆけ 星屑を撒き散らし 子狐座と踊り回り アンタレスの灯の下 星の雫で乾杯する 子守歌のように電車は行く ガタンゴトンと
評論 『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 児井 正臣 壊滅的な被害が予想される東京直下型地震。関東大震災以降100年近く、都内では震度6弱以上の地震は発生していないが... 【前回の記事を読む】無理に人が住んでしまった?100万都市を形成するための地形的条件を満たしていない広島。洪水はある程度予想ができるので事前避難などを行うことによって少しでも被害を少なくすることはできるが、地震は突然やって来る。またその被害も、建物や設備の崩壊だけでなく、津波や火災など広範に及び、さらに電気・ガス・通信・交通機関などのインフラが長期に使えず、復旧にかなりの日時を要することが予想さ…
小説 『再愛なる聖槍』 【最終回】 由野 寿和 これは事故ではなく予告型殺人事件だ――犯人の狙いは何なのか、そして五年の時を経て再び対峙する二人の刑事 【前回の記事を読む】「それに、『小人』は警察の内部情報も知っていた」内部漏洩を疑った男は、情報分析官を利用し『小人』の正体を探り出す仲山は緊張を悟られないように、ごくりと唾を飲み込んだ。そこで、金森が思い出したように話題を変えた。『ところで仲山さん。ご一緒にゴンドラに乗っている娘さんはおいくつですか』「あ、ああ、九歳になるよ、小学生だ」『早生まれじゃなければ、小学三年生ですね。とっても不安でしょ…