エッセイ 小説 詩 2023.03.15 詩集「まかろんのおもちゃ箱」より三編 【色づく葉っぱの季節】に送る詩 「秋の季節」 温かなお茶が恋しい季節になりました ほっかりお芋を食べましょか ころころ栗もありますよ ぽくぽく南瓜はいかがです 早くなった夕暮れに 雲が一ひら二ひら 熟柿の色を湛えて 暮れてゆく 【前回の記事を読む】詩集「まかろんのおもちゃ箱」より三編
小説 『惰走は駛走に変わる』 【第5回】 大森 是政 知らせを受けてすぐに遺体を引き取りに行くと、「衛生上の都合で既に火葬した」…納得できない。見せられない理由があったはず。 【前回の記事を読む】賭け碁の時代が終わり、競馬の時代が来る。明治の横浜で博徒たちが選んだ新しいシノギのかたちとは「手入れが入ったときのことは、考えてます」中村川に架かる車橋を渡った先から競馬場までは、坂道が続く。夜も更けてきたが、日中の暑さはまだ残っている。水が湧き出している場所を通りかかったとき、工藤が立ち止まって合図したので、喉を潤した。さらに坂道を上っていくと、競馬場の正門が見えてきた。そ…
小説 『愛は楔に打たれ[注目連載ピックアップ]』 【第10回】 青石 蓮南 家族の中で自分だけB型なんていう事が、本当にありえるのだろうか…。医者の言葉がメリーゴーランドのようにぐるぐると回り続け… 【前回の記事を読む】「あなたの血液型ですが。検査の結果は、B型でしたよ」「B型!?」...医師から言われたその言葉に、愕然としてしまった自分だけB型なんていう事が、本当にありえるのだろうか。蓮の頭の中は、医者の言った言葉がメリーゴーランドのようにぐるぐると回り続けた。その夜、蓮は寝床に入ってもなかなか寝付けずにいた。枕元に置いてある時計を見ると、針は二時三十分を指している。蓮は、またため息をつい…