ヘアーサロン
髪に白いものが混じってきたので白髪染めをしている。器用に自分でなさる方もいらっしゃるが、私はとてもじゃないが、後ろの髪を自分で染めるなんて事は出来ないので、美容院でしてもらっている。私が利用している所の料金設定は安い。カット1500円、ヘアーカラー3000円、染料にコラーゲンを加えてもらって300円の追加。カットと毛染めを一緒にすれば、500円引きの4300円と消費税になる。
私のヘアースタイルはワンレングスと言われるもので、あまり際立ったカット技術を要するものではない。髪も多くて丈夫。安価な毛染め料で何の痛痒も感じないのだ。高級サロンなら1万円くらい掛かるそうだが、私の髪は安上がりに出来ている。今日も私の髪を乾かしてくれたお兄さんが、「随分しっかりした髪なので驚きました」と言っていた。
逆に、ウチの旦那は髪が元々細くて薄い。しかし、色だけは黒々している。そして、今時のヘアースタイルが嫌いときている。彼が利用しているのは、昔ながらの「理髪店」だ。もちろん理髪師も高齢である。料金はカット、洗髪、髭剃りで私の毛染め料と同じくらいだ。一月半くらいに一度、ウチの旦那は昭和の匂いをプンプンさせながら帰宅すると、床屋で仕入れてきた地域情報を私に得々と話すのだ。彼が勢い込んで話すのに耳を傾けながら、これは江戸時代から綿々と続いて来た風情なのではないかと思ったりする。
女性が美容院で地域情報を仕入れてきたという話は少ないと思うのだが。