現在は、150万ボルトの超高圧電子顕微鏡もあり、超微粒子の立体的な観察が可能なシャドウイング(影づけ)技法もとられて結晶形が明確に撮影できるようになりました。電子顕微鏡は、解像力が格段に上がって科学の眼となって微細な世界に研究視野を広げ、ウイルスの構造までも判明しました。
さらに、ウイルスだけでなくあらゆる科学分野で広く使われ、微細な分子や結晶の姿を見ることができて研究発展に大きく貢献しています。今回の新型コロナウイルスも電子顕微鏡による映像によって、その姿が時々テレビ放映されて、世界中の人々に、この正体が確認されているように、球形で周りに多数のもやもやした突起があります(図表3)。