【前回の記事を読む】考え方によっては、「老い」も「パンデミック」も幸せを噛締める機会に
遺書について
正式な「遺書」なるものは、できるだけ自分の意識がはっきりしているときに書いておくのが正解です。正式な「遺言」を書く前に、練習用にどこの書店、文房具店にも置いてある1000円以内で買える「エンディング・ノート」(このノートには法的な効果はありません)を買い、手元に置いて思い出したときに記録しておくと法的な遺書とは別に、残された遺族に迷惑がかからないようにすることができます。
ほとんどのエンディング・ノートに「相続と遺言書の基礎知識」という項目があります。
まず、法定相続人と相続分を確認し、自分はどうしたいかを考えておきます。法定相続の通りでよい場合でも具体的に誰に何を相続させたいかを考え、そのノートにメモしておいてください。もし自分が認知症になってから、法的に遺産相続をしなければならなくなったときに、家族に迷惑が掛からないようにするためです。
「お墓について」という項目もあります。どのような「お墓」にしたいかです。私は「散骨」で、場所は「東京湾」にと考えています。自然に帰りたいのです。高尾山にある御先祖のお墓に強いて入りたいとは思わないのです。
人間灰になれば「炭素とカルシウム」に分解されるだけですから、私の灰を桜の根本にでも蒔いてくれれば「花咲か婆さん」になれますので。
樹木葬にも魅かれましたが、希望者が多く予約待ちだそうです。お墓のことで列を作って並ぶのもうんざりするので諦めました。魂は私を「友」と思ってくれる人たちの心に住むことになります。もしできるなら薄紫の「都忘れの花」に生まれ変わりたい。
他にもたくさん生まれ変わりたい花がありますが欲張らないようにします。