小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第41回】 春山 大樹 私に会いに上京したはずの母。しかし、位置情報が示したのは板橋区の民家…そこは末期患者のための治療院だった。 【前回の記事を読む】「母は相当ひどい状態」と聞き、久しぶりに上京した母に「健康だよね?」と聞いた。すると、しばしの沈黙をはさみ…翌日、麻利衣は事務所のソファで足を組んでコーヒーを啜っていた賽子の前に右手の握り拳を固めていきなり立ちはだかった。「何だ、そのしかめ面は。腹でも痛いのか」麻利衣が拳を賽子に向けて突き出し、手首を回して掌を開くとそこには1個のサイコロが握られていた。「やはり私はあなたの超…
小説 『風の絆』 【第5回】 塩月 政範 初めての大型二輪教習…緊張してきたな〜。と思いながら、バイクに跨ろうとすると…「ヤバイヤバイ…!」車体が傾き始めてコけそうな生徒が…… すると教官は、いきなりバシッ!と指差棒を机に叩きつけた。「あなたたちいい度胸しているわね。これから免許を取るってことがどういうことなのかわかってるのかしら? バイクは乗るだけじゃないってことをちゃんとわかってんの?あなたたちがこれから免許を取るっていうことは、楽しみを手に入れると同時に、凶器を手に入れるってことを理解しているの?自分の運転の過ちで人の命を奪うことになるかもしれないし、社会や人様に…