世間の法則
世間の目が、と言われると怯むが、
世間の目の一員である私たちは、他人のことなど熱心に見ていない。
世間の法則 解説
「もぐら叩き」というゲームがあった。複数の穴が開いていて、そのうちの一つから顔を出すもぐらを叩くというゲームだ。もぐらが次に顔を出す穴を予測できれば得点になるが、じっと一つの穴を見つめていたのでは得点にならない。世間の目は、そのゲームに興じる人と同じだ。
毎日、多くの人とすれ違い、同じ電車に乗り合わせ、新聞やテレビを見たら多くの人が話題に上っている。その一人ひとりのことをずっと見続けることなどありえないし、最初から見てもいない人が殆んどだ。そんな世間の目なのに気になるというのは、何か悪だくみをしているときに違いない。
だから、そんなことをするのはやめなさい。または、世間の目なんか気にせず、やっちゃいなさい。
議論の法則
知性が支配している間は議論、
感情が入って激論、
感情だけになって口論。
議論の法則 解説
議論していると感情的になって激論となり、ときに感情だけの口論になる。議論と激論にはまだ議題があるから聞いている価値がある。
口論になるともはや議題はなく、相手に対する苦情や攻撃に終始するから聞いている価値はない。が、見ている分にはこれがいちばんおもしろい。