長所と短所の法則
私が見ると長所だが、その人を嫌いな人は短所だという。
長所と短所の法則 解説
社内会議で上司は、「よく話を聞いてくれ。その上で質問し、意見を言ってほしい」という。それを真に受けた新人のK君が「一つ聞いていいですか?」と質問する。それが上司にとりいちばん質問されたくない点を突いていたりすると、出席者は静かにうつむき始め、「こらっ、それは今、聞いてはならない点だ」と丸めた背中で言うがK君は気づかない。すでに上司は苦虫を嚙み潰したような顔になっており、「うん、その点は議論が必要かもな。別の機会を設けよう」と早々に会議を打ち切る。K君に好意を抱いている私からすると「空気を換えられる人物」だが、K君が嫌いな人は「空気の読めない奴」で片づける。
幸運の法則
全員にチャンスがあった。ただ、「あの時、ああすればよかった」の「あの時」に幸運を逃している。
幸運の法則 解説
ビジネスで成功する人、勤務先で昇進する人、買った株の暴騰で儲ける人、宝くじや何かの抽選で当たりを引く人……そういう人が身近に現れると、「あいつは運がいい。それに比べると、俺には運がない」と言う人が必ず出てくるが、しばらく話をしていると、「あの時、俺も買っていれば」「あの時、私も始めていれば」「あの時、私も手を挙げていれば」と続ける人が案外多い。間違いなく、「あの時」には目の前に幸運がやってきていたのだ。だから、運不運のせいにしていたら、再び幸運を逃すことになると思う。
権利と義務の法則
嫌煙権と喫煙権は両立しないが、嫌煙者を守る義務と喫煙者を尊重する義務は両立する。
権利と義務の法則 解説
13年前に禁煙してから、煙草の煙がこんなに迷惑だったのかと知った。喫煙者の皆さん、吸わない人にとって煙草の煙は暴力に等しい。だから、あなた方には嫌煙者の平和を守る義務がある。いいですね? 一方の嫌煙者の皆さん、煙草代の半分以上が税金だと知っていますか? 喫煙者は毎日、税金を現金で収めている優良納税者だ。私たちにはルールを守る喫煙者を尊重する義務がある。いいですね?