【前回の記事を読む】新管理者着任前に受けた衝撃の忠告「その人は“転びや”です」

全逓と私の歴史

全郵政労働組合と統一、JP労働組合に

私の現役時代は、現場では全逓(ぜんてい)も全郵政も一緒に働いていて、全郵政役員が、原発賛成の旗を振り、管理者に働く仲間(全逓(ぜんてい))の情報を売って自分の出世の材料にしていくのを見るのが嫌でした。

それでも全郵政との統一の話では、今の組合運動は組織拡大が主な取り組みになっていること、親子・夫婦・兄弟・友人などが同じ職場で働いているのに別々の組合ではいけないと思い統一しないといけないと主張しました。

しかし、私が時間外営業で労基署に訴え、郵政側が訴えた犯人探しをしていた時、全郵政の役員に「私がやった」と言ったので当局に報告された直後、強制配転になりました。報復だったのだと思っています。

だから、全郵政とは一緒にやれないと現在は旧全逓(ぜんてい)だけで作った退職者会に加入しています。

 

解説 反マル生闘争とは『続「合理化」の嵐に抗して』

一九五五(昭和三〇)年二月に設立された「日本生産性本部」は、民間企業を中心に無欠点(ZD)や品質管理(QC)などの生産性運動をくりひろげ、その労務管理・合理化を通して資本に抵抗しない労働者・労働組合づくりが進められた。この攻撃が一九七〇年代に入ると公労協に向けられ国労や全逓(ぜんてい)がその焦点とされた全逓(ぜんてい)は、七八年の「五三・一〇」反合闘争に続いて、省・当局の権利侵害、組織破壊、不当処分・差別に対して反マル生闘争を同年秋から七九年正月にかけて展開し、不当労働行為の根絶などを求め力量いっぱいの戦いをもって反撃した。

この運動に関係する書類には「生」セイの字を丸で囲んだスタンプを押したため「マル生」と呼ばれるようになりました。

『続「合理化」の嵐に抗して』――五九・二郵便輸送合理化反対闘争の教訓と今後の課題——より引用

生産性向上運動(マル生運動)で合理化・効率化が労働時間を短縮し、賃金も増えるなど働く人々の生活を良くすればいいのですが、良くなるどころか、働く人を減らされ、強制配転、クビ切り、労働強化、自爆営業の強要、非正規労働者を増やしました。この現状から反対したのです。現在は働く人々が苦しむ状況がますます進んでいるのではないでしょうか?