(ヘ)エネルギー
この世からエネルギーを差し引けばこの世は消滅するであろうとの考えから、エネルギーを神と見るということです。エネルギーが神であるなら、アインシュタインの方程式:E=M×Cの2乗(エネルギー=質量×光速の2乗)から、神は質量×光速の2乗であることになります。
(ト)美や音楽・絵画などの芸術
これらは知覚、感覚、情感を刺激して人間の心に至福をもたらします。痺れるような感動と共に、夢、希望そして勇気などをももたらす源泉でもあります。従って、これらは神そのものであるとする見方です。
(チ)鰯の頭
「鰯の頭も信心から」と言われますが、「鰯のような小魚の頭であっても、信仰すれば、ひどくありがたく思える」ということです。信ずればそれが何であっても人間の心には神のように作用するということでしょうか。ある意味、宗教信仰上の核心を突いているようにも思えることです。
(リ)愛
愛は暖かく尊く、人間は愛なしには生きて行けない存在です。愛に満たされ包まれて生きる生は幸福です。愛なき生は地獄です。愛は人間にとって神というべきものです。
3. 神の定義
上記の様に、神の種類は色々と考えることが出来ますが、我々人間が神という者に思い及んだそもそもの発端が、「宇宙というものはどのようにして生じ、どのように動いているのか」とか、「この我々は何処から来てどこへ行くのか、我々が此処に存在している理由は何か、そして、我々は何者なのか?」という「宇宙観」に関わりのあることにあるとしますと、上記の神の種類の内、神の定義として最も相応しいのは、やはり、「(イ)宇宙万物を創造した全知全能にして完全な系」であるということになりそうです。