教育現場の光と闇~学校も所詮〔白い巨塔〕~

小林 宣洋
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2021年1月12日
ISBN 978434493191-6 判型 4-6200ページ
価格1,000円+税
京都大学で臨床教育学を学んだ現役の公立中学校教師が、子どもの教育を探究し続けた日々の回顧録。山あり谷あり、様々な衝突を繰り返しながら、それでも教育がどうあるべきかを問い続け、今なお進化し続けている。
どうしても避けては通れない教育現場の闇に切り込み、子どもの人権を守ろうと本気で奮闘している。頭の中にあるのは「教師は聖人ではなく、子どもも天使ではない!」という信念。人間対人間の真剣勝負に葛藤しつつも、“まっとうな世界”を夢見て現代の教育界にもの申す。
章の合間の「ホッと一息」コーナーでは、著者がかつて執筆した『学級通信』の記事を掲載。

目次
  1. 第1章 中学時代の〔管理主義〕体験
  2.     ──「頭が固くなってるんですよ」
  3. 第2章 教員養成大学のはずが
  4.     ──東京学芸大学でのぐだぐだな日々
  5. 第3章 最初の講師体験
  6.     ──H高校での葛藤
  7. 第4章 男子全員坊主の学校
  8.     ──F中学校での〔管理主義〕
  9. 第5章 新規採用は養護学校
  10.     ──S養護学校で培われた「反体制精神」
  11. 第6章 絶海の孤島に赴任して
  12.     ──R中学校での迷走
  13. 第7章 山やま間あいの極小規模中学校にて
  14.     ──O中学校における学校文化考
  15. 第8章 京都大学の臨床教育学と出会って
  16.     ──入り口は河合隼雄先生だったが……
  17. 第9章 全島避難からの帰島に立ち会って
  18.     ──M中学校での迷走
  19. 第10章 体罰もみ消し校長との因縁
  20.     ──S島中学校での困惑
  21. 第11章 荒れた学校に送り込まれて
  22.     ──T中学校での明と暗
  23. 第12章 希望を無視され、飛ばされた学校で
  24.     ──H中学校でのあれやこれ
  25. 第13章 学校の〔ブラック化〕に対抗して
  26.     ──S中学校における戦い 
  27. おわりに──「教育」の効果はいつ、どこで、どんな風に? 

掲載記事

著者詳細

小林 宣洋
1988年、東京学芸大学教育学部保健体育科卒業。2校での非常勤講師を経て、1989年東京都公立学校に新規採用される。14年間の教員生活の後に2年間休職し、京都で研究・修養に勤しむ。2005年、京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻修士を修了し、公立中学校教員に復帰。2021年現在、市立中学校体育科教諭。