島社会におけるいじめをめぐって

校長との確執というのは、職員会議において「間違っている!」と、私が怒鳴りつけたことに端を発するのだが、離島するまで続いていた。

そうしたことが要因にあると思われるが、業績評価において、「学校運営」にCの評価が下されていた。

そのために、批判されるべき「いじめ対応の拙さ」への提言の正しさを主張し、『教育職員評価結果に係る苦情相談制度』により苦情の申出を行った。

苦情の申出に際して、もう一点、体育授業の参観を一度もしていない、体育館にもグランドにもプールにも、一度も姿を見せていないにもかかわらず、「学習指導」の評価をつけているという、そもそも業績評価をする資格すらないであろう、という申出も付け加えた。

「教育職員の評価制度」そのものへの問題提議をしたのだ。

教育委員会担当者との面接のために、赴任先からわざわざ島を訪れたのだが、村役場の車で送迎され、教育委員会に着くや否や、まずは教育長室に通された。

そして、ソファーで対面して座るなり、「おい、こんなもの取り下げろや!」と、ドスの利いた声で脅迫された。体育科の大先輩でもある教育長にである。

母親対策で校長と意気投合し、その攻勢に対する戦友気分が生まれても致し方ないとは思われるが、こうした正式な制度に則っての苦情の申出であるにもかかわらず、取り下げを脅迫してきたのには閉口してしまった。

無論、そんな脅しに乗るわけにはいかず、担当者である指導課長との面接を終え、島を後にした。

後日、指導課長から、「校長に指導を入れた」という通知が届いた。特殊な島社会の特異な事例ではあるが、やはりこれも〔白い巨塔〕の一端と言える。

ホッと一息 晩秋の候

あっという間に一年が過ぎ、今年も師走を迎えようとしています。

師走の語源・由来には諸説あるようですが、よく言われるのが、「『師馳せ月』で、お坊さん(法師・導師)がお経をあげるため、あちこちの家々を忙しく走りまわった月だから」という説です。