絵巻に描かれた桜はこんな感じ十二世紀、院政時代のものとされる国宝源氏物語絵巻は、当初、百場面くらいの絵があったということですが、今残っているのは十九場面ほどです。その中にひとつだけ、桜が描かれているものがあります。里桜というのでしょうか。褪色していて、色はよくわかりませんが、花びらは少し離れて五枚ずつ描かれています。いわゆる典型的な桜の花の姿をしています。絵の真ん中に、満開の桜の木。その手前に、…
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