…浜はわづかなる海士の小家にて、侘しき法花寺あり。爰に茶を飲、酒をあたためて、夕ぐれのさびしさ、感に堪り。寂しさや須磨にかちたる浜の秋浪の間や小貝にまじる萩の塵路通も此みなとまで出むかひて、みのの国へと伴ふ。駒にたすけられて大垣の庄に入れば、曽良も伊勢より来たり合、越人も馬をとばせて、如行が家に入集る。前川子、荊口父子、其外したしき人々日夜とぶらひて、蘇生のものにあふがごとく、且悦び、且いたはる…
松尾芭蕉の記事一覧
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評論『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【第9回】山城 利躬
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俳句・短歌『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【第3回】山城 利躬
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俳句・短歌『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【第2回】山城 利躬
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俳句・短歌『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【新連載】山城 利躬
松尾芭蕉は貧しい百姓の子だった。一体どこでどんな勉強をしたのか?