「やら、ジド、ごご」父さんはこまった。「そんなこと、いわないでおくれよ。旦那のいうとおりにすれば、わしらはこの家にいられるんだから。ジドには、いつだって会えるじゃないか」だけどネムは首をふり、ジドをしっかりだきしめてはなさない。こんなことは、今まで一度もなかった。「ジドをわたせば、お金ももらえるし、おまえにおいしいものを、いっぱい食べさせてあげられるんだよ」母さんがそういっても、やっぱり首をよこ…
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小説『ネムとジド』【第6回】喜田 美樹
「お金ももらえるし、おいしいものもいっぱい…」息子と仲良しの犬・ジドは空を飛べる。村の旦那にジドを譲れば…
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小説『ネムとジド』【第5回】喜田 美樹
スズメたちがいつものようにからかうとそのスズメたちを追いかけて子犬が空を飛ぶ!
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小説『ネムとジド』【第4回】喜田 美樹
"空飛ぶ犬"は村じゅうの噂に 屋敷の旦那に「飛んで見せろ」といわれるも......
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小説『ネムとジド』【第3回】喜田 美樹
鳥たちのように、高くも、遠くも飛べないが、それでも空を飛んだのだ。愛犬が導く新たな一歩
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小説『ネムとジド』【第2回】喜田 美樹
「やっぱり、うちじゃ飼えないよ。かわいそうだけど、ねているうちに、すててこよう」
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小説『ネムとジド』【新連載】喜田 美樹
おしゃべりはうまくできないけれど、大声でうたいだすと動物たちが耳を澄まして…