紫式部が『源氏物語』を書いたのは、平安京が都とされてから約二百年経ったころ、国の内外に大きな騒乱もなく、貴族社会が安定、成熟した時代であった。社会の成熟は、その内部に、腐敗や堕落を醸成する。世の中の動きや人々の動きを冷静に見つめていた紫式部の目には、貴族社会に充満する腐敗や堕落が、滑稽で愚かしいものに見えたに違いない。紫式部は、貴族社会とそこに生きる人々の腐敗や堕落、滑稽さや愚かしさを、特定の…
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