お浜ばあちゃんは、自分の余命がもはやもう長くないことを感じていた。死ぬのは怖くはないが、働きづめの人生でどこにも出かけられず、欲をいえば一度くらい旅をしてみたかった。老人ホームの人はみな親切だったが、お浜ばあちゃんはもう諦めてお迎えが来るのをじっと待っていた。ある晩、窓が開いているわけでもないのにさっと風が吹いて、ベッドのわきには青年が立っていた。「お迎えに来ましたよ」青年の耳は犬の耳でしっぽも…
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