お母さんはおばあちゃん?
ママはうそつきだ。本当はママがお母さんなのに、ママのママをお母さんってよぶなんて! ママをしんじてさやちゃんに言ったのに、しっぱいしちゃったじゃん! と思ったらくやしくなって、またなみだが出てきた。
「ゆうなちゃんのママにとってはお母さんだから、ゆうなちゃんのママがお母さんってよぶのは合っているのよね。だけど、ゆうなちゃんにそのことを教えてくれたらよかったね」
先生はそんなような事を話していたけど、わたしはまちがえちゃったことと、ママのせいで言われちゃうことにおこっていてよく聞こえていなかった。わたしがまたないてしまったので、さやちゃんはびっくりしてなき止んだ。
そして、先生が「合っていたのはさやちゃんだったけど、まちがいを教えてあげようって気持ちが大事だから、2人ともとってもいいことしたよ!だから、2人ともなかなおりできるかな?」と言ったらさやちゃんが「ゆうなちゃん、ごめんね」と言った。
わたしもなきながら「さやちゃんごめんね」と言って、2人であくしゅをした。
そのあと、外に出ていっぱいさやちゃんとも遊んで、ケンカしたことなんてすっかりわすれちゃった。
でも、おかえりの時間になり、ママのすがたを見たら思い出してしまった。ママにうそをつかれていたことがくやしくて、なみだが出そうになったけど、顔に力を入れてがんばった。
それなのにママが「どうした? ゆうな。なきそうじゃない?」と言ったので、なみだが出てきてしまった! わたしはくやしくて「わぁわぁー!」言いながら、ママのことを両手グーにしてパンチした。
「何? どうしたの?ゆうな!!」
ママはおどろいていた。そこに先生がやってきて
「実は今日、こんなことがあって……」
ママにせつめいしていた。わたしはくやしいのとはずかしいのとで、ママのズボンに顔をくっつけてないていた。先生とママは話をしている。そして「わかりました。すみませんでした。家でよく話します」とママが言って、話は終わった。