「俺の家だって、そんなに楽じゃなくてさ……」何か話さなくてはと思い、僕はやはり池を見つめながら言いかけた。その時、ふっと重いものが僕の左肩にかかってきた。カホが僕の肩に倒れかかったように少しだけ寄りかかってきたのだ。僕はしばらく動けずに、何も言えずに、そのままにしていると、カホの少し泣いているような声がした。そして小さな声がした。「ありがとう」僕は何も言えずにうなずくようにした、カホにも分かるよ…
下町の記事一覧
タグ「下町」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第9回】東 晃司
夕暮れの中された相談。少し泣いているような声で言われた「ありがとう」。そして、もうひとりの幼馴染はある決断をする
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第8回】東 晃司
放課後、家から一番近い公園に呼び出された。僕の横に座った幼馴染はラブレターなんかより、とても深刻なことを考えていた。
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第7回】東 晃司
小さいころから一緒にいるのに、誰も言い出せずにいた思い。一通のラブレターが募らせる不安
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第6回】東 晃司
その日、僕は眠れなかった。ユーがカホにラブレターを出したというだけで、なんでこんなに気持ちが落ち着かないのだろう。
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第5回】東 晃司
あまりお金を出してもんじゃ焼きを食べた記憶がない。いつもカホのお母さんが食べていいよと言うので甘えていたが…
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第4回】東 晃司
高い建物から見る夏の隅田川の花火大会は目の前で繰り広げられる花火が美しくて最高!
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第3回】東 晃司
塾へ行かなかったそれぞれの事情。やる気がなくて行かずにいたら両親にばれて…
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【第2回】東 晃司
古き良き時代を共に過ごした鉄壁の四人組。駄菓子屋店横の長椅子が指定席
-
小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【新連載】東 晃司
日本の格差社会の象徴!?巨大な電波塔「東京スカイツリー」がオープン