【前回の記事を読む】「いたあああああいいいいいいいいよおおおおお」錆びた釘束を血反吐と一緒に吐き出しているような悲鳴が、かろうじてお前とわかる声音で耳をつんざいた。僕が怒ってると思っているから、お前は僕を拒むのだろうか。そうであってほしい。僕は隙間から手を差し入れてロックを外そうとするが、お前の手がそれを阻んだ。けれど、どこにも力は篭っていなかった。ただ、やめてほしい。そんな意思だけを伝えようと…
アウトサイダー文学コンテストの記事一覧
タグ「アウトサイダー文学コンテスト」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ[注目連載ピックアップ] 』【第4回】ホエラニア
ライブ配信中に親友が上げた叫声。どんなホラー実況よりも恐ろしい叫びに、一瞬にして実況画面は混乱に陥った。これは記憶の中の音で幻聴なのだろうか。いや、僕は知っている...
-
小説『高校生SM[注目連載ピックアップ] 』【第4回】大西 猛
教壇の机の上、忘れられた筆箱を、あの人の体に触れるかのようにそっと優しく触った。そこからあの人の手の熱まで感じ取れそうだった。
-
小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ[注目連載ピックアップ] 』【第3回】ホエラニア
「いたあああああいいいいいいいいよおおおおお」錆びた釘束を血反吐と一緒に吐き出しているような悲鳴が、かろうじてお前とわかる声音で耳をつんざいた。
-
小説『高校生SM[注目連載ピックアップ] 』【第3回】大西 猛
物心ついた頃から、そういう嗜好はあった。周りから孤立した、誰の目にもとまらないような男の子に心を惹かれた。
-
小説『高校生SM[注目連載ピックアップ] 』【第2回】大西 猛
私の体を滅茶苦茶にしたあの人は、さえない中年の教師だった。前の席の女子が思わず「キモイんだけど」と漏らすような。
-
小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ[注目連載ピックアップ] 』【第2回】ホエラニア
予定の時間に来ず、電話に出ず、配信をすっぽかし、僕を無視する。この十数年間を共にした僕を。
-
小説『高校生SM[注目連載ピックアップ] 』【新連載】大西 猛
あの人は私を磔にして喜んでいた。私もそれをされて喜んでいた。初めて体を滅茶苦茶にされたときのように、体の奥底がさっきよりも熱くなった。
-
小説『綻ぶ糸を手繰り寄せ[注目連載ピックアップ] 』【新連載】ホエラニア
玄関を覗いたが、物音一つ気配すらなかった。数通まとめてメッセージを送った。注意、怒り、心配、呼び掛け。だが、お前はいない。
-
小説『魂業石』【最終回】内海 七綺
次の材料候補は、迷惑なイキリ男子高校生。私が美しい宝石に変えてあげる。絞殺、薬殺、撲殺、なんでもいい気もしたが…
-
小説『魂業石』【第18回】内海 七綺
人体の急所、効率的な死体処理、犯罪の隠し方…あの人は様々な知識をくれた。やがて、私が暴力や犯罪のスキルを身につけると…
-
小説『魂業石』【第17回】内海 七綺
「さて、なにをして遊ぼうか。可愛いお嬢さん」後ろから口を塞がれ空き家に引っ張り込まれた。その手にはナイフが握られていた。
-
小説『魂業石』【第16回】内海 七綺
「それって浮気の始まりだよ。旦那さんが可哀想…もしかして、上手くいってないの?」目が輝いた。私の不幸を期待した?
-
小説『魂業石』【第15回】内海 七綺
母唯一の功績は、私を美人に産んだことだ。ブルドッグ顔の母、ハダカデバネズミの父…いざとなれば母も殺せばいい。
-
小説『魂業石』【第14回】内海 七綺
あいつを殺して作ったダイヤ。深海のような藍、本当に綺麗…一つじゃ足りない。もう一つ欲しい。次は誰にしよう
-
小説『魂業石』【第13回】内海 七綺
あの若い警察官、あの人の息子だったのか。私に人の殺し方を教えた、犯罪者のお手本みたいなあの人の…。笑っちゃう。楽しい。
-
小説『魂業石』【第12回】内海 七綺
「子供はまだか」…? 手のかかる異分子は当面、必要ない。夫も義父母も、どうしてそんなに子供を欲しがるのだろう。
-
小説『魂業石』【第11回】内海 七綺
暴力は愉快。このクレーマーを殺す夢想は何度かしたが…今日はなんていい日なのだろう。濁った涙を浮かべる小汚い顔よ(笑)
-
小説『魂業石』【第10回】内海 七綺
金魚の水槽にCO2添加剤を放り込んだ。やがて金魚の動きは鈍くなり、水面に顔を出した。ぱくぱくぱくぱく、命乞いみたいだ。
-
小説『魂業石』【第9回】内海 七綺
「私が殺したいのはあなたですよ。心当たりないですか? 当たったら殺すのをやめてもいいですよ」…余興は楽しまなければ。
-
小説『魂業石』【第8回】内海 七綺
家の中に侵入すると、ごみ袋やガラクタだらけ。テンプレすぎて笑ってしまう。人間というより蛆虫だ。おあつらえ向きの夜ね。