そこは、瓦葺きの平屋建ての農家の離れだった。台所と部屋が五つもあり、風呂は五衛門風呂(注二)だった。建て込んでいた京都市中京区の檜町とは異なり、周囲の建物はまばらで、旧東海道に面した松林のある静かなところで、ここなら爆撃は来ないだろうと思えるほどの片田舎だった。冬休みに入った翌日、母と一緒に有度村国民学校(小学校)へ転校手続きに行った。静岡は、風が強くて寒いところだったが、その日は、日が照り快晴…
エッセイ
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『戦争を知らない君へ』【第10回】棚橋 正夫
その頃の母は、私にとても優しく話もよくしてくれて大好きなお母さんだった
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『六根清浄 親と子の絆』【第6回】永久
限りなく広がる宇宙、天体のことを勉強していて不思議を感じていた
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『良子という女』【第58回】野村 よし
演奏の終わったあと、長い息詰まる静寂があり、そして爆発した
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『アイディア・プロレスコラムDX』【第24回】岡本 悠
藤原は関節を一発で極めてしまえば勝てた
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『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第16回】西野 鉄郎
安土城は琵琶湖に浮かぶモンサンミッシェルなのだ
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『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第11回】石塚 武美
「食べること」が、認知症ケアに効果的だといえるワケ
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『ありがとうをもう一度』【第6回】残間 昭彦
母は今、その意志を貫き決心を固めようとしている
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『治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題』【最終回】片岡 泰文
姿勢が悪くて背中を曲げている人は、逆流性食道炎になるケースが多い
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『静寂の梢』【第2回】岸 暎
空の色よりも周りの顔色ばかりを気にして生きている
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『アイディア・プロレスコラムDX』【第23回】岡本 悠
アメリカのオーディエンスの中で見ると、非常にうるさそう
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『「つらい」と思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね』【最終回】林 由人
言葉により自分の望みがかなえられるのです
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『良子という女』【第57回】野村 よし
クラシック音楽に触れて60年、もう、思い残すことはない
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『ありがとうをもう一度』【第5回】残間 昭彦
不出来な子だとて捨てられる親がいますか
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『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第15回】西野 鉄郎
キリスト教の世界観は安土城のどこにありますか?
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『静寂の梢』【新連載】岸 暎
自分の生きている空間は閉ざされた透明な箱の「内側」に過ぎなかった
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『「つらい」と思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね』【第19回】林 由人
「不安はない!」ネガティブな言葉を否定すべき、本当の理由
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『戦争を知らない君へ』【第9回】棚橋 正夫
京都空爆も時間の問題と思うので早く静岡へ引っ越したい
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『良子という女』【第56回】野村 よし
そして私は、小澤征爾さんのチケットを、求めることをやめた。
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『治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題』【第17回】片岡 泰文
「肩こりしないんですよ~」と話す人ほど「酷い肩こり」のワケ
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『アイディア・プロレスコラムDX』【第22回】岡本 悠
倒れていたはずの中西学と、ボブ・サップの「野人ダンス」