「お~~よく来てくれたな!」「知は咲とは十年以上会ってなかったよな」「全くだ! 嬉しいよ」咲は知之と邦夫の会話を聞きながら、穏やかに微笑んでいる。そんな咲を見て知之は〈素敵に成長したんだな〉とわけもなくうきうきしてきた。「コーヒー入れるよ」と立ち上がった知之に「なあ、今15時だよな。早いディナーはどうだ?」「美味しそうなもの買ってきちゃた!」二人の嬉しい提案。知之は「ワインどうだ? 赤・白揃って…
[連載]第二ボタンいただけますか
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小説『第二ボタンいただけますか』【第7回】福岡 富子
「彼氏いますか?」「いるにはいるけど…最近会えてないの」「じゃあ僕と付き合ってください」―!?彼氏の顔が頭に浮かんだが…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第6回】福岡 富子
「なんか心配なことでもある?」と彼女に聞かれたが、脊髄腫瘍になったことをどうしても伝えることができず、嘘をついてしまった…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第5回】福岡 富子
「なんでこの俺が?」突然自分の身に起きた不幸なできごとに打ちひしがれて…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第4回】福岡 富子
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小説『第二ボタンいただけますか』【第3回】福岡 富子
いじらしい態度に「ずっと好きだ」という言葉を飲み込み第二ボタンを…
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小説『第二ボタンいただけますか』【第2回】福岡 富子
突然握ってきた手をそっと握り返したあの日。そして、罪悪感を知ったあの夜…
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小説『第二ボタンいただけますか』【新連載】福岡 富子
小雨で甦る遠い記憶。ほろ苦い思い出はまるで昨日のことのように鮮明で…