「二十年前の事件は?」高倉豊は尋ねた。「店が閉店して、誰も居なくなってから金庫が破られた。従業員には全員話を聞いてあった。もちろん、中原純子にもだ。疑いを持つような、態度ではなかったようだ。その前の事件のときも、全くのノーマークだった。神奈川県と東京での、時を隔てた事件ということで気付けなかった。言い訳にしかならないが」「それだと強盗団は四人だということですか。二十六年前の強盗事件に関しては、中…
[連載]天上に咲く赤い花
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小説『天上に咲く赤い花』【最終回】蓮居 敬陽
「その事件を詳しく知りたいんですけど…」刑事が感じた“ちょっとした違和感”
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小説『天上に咲く赤い花』【第14回】蓮居 敬陽
【小説】「同一犯による、連続した事件」…解明されてきた真実
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小説『天上に咲く赤い花』【第13回】蓮居 敬陽
「もう、帰ってくれ!」変わり果てた級友に、残された男が抱いた後悔
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小説『天上に咲く赤い花』【第12回】蓮居 敬陽
「俺が二十年前のことを、今でも恨んでいるとでも」中学来の再会にまさかの展開...
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小説『天上に咲く赤い花』【第11回】蓮居 敬陽
「私、密告したの」同じ罪を抱えた人間は、美しい女性だった
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小説『天上に咲く赤い花』【第10回】蓮居 敬陽
キスを目撃…「知ってたんやね。」あの男が戻ってきた理由とは?
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小説『天上に咲く赤い花』【第9回】蓮居 敬陽
「二人のキスを目撃した公園」に頻繁に足を運んだ理由とは?
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小説『天上に咲く赤い花』【第8回】蓮居 敬陽
「思い焦がれた相手と友人のキス」を目撃した少年が取った行動とは…
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小説『天上に咲く赤い花』【第7回】蓮居 敬陽
「彼女は嘘を吐いていない」交番勤務一筋の警察官が容疑者を信用したワケ
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小説『天上に咲く赤い花』【第6回】蓮居 敬陽
【小説】亡くなった息子の恋人を痛罵「自分の罪悪感を解消したいだけやろ」
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小説『天上に咲く赤い花』【第5回】蓮居 敬陽
【小説】連続殺人事件の可能性?手掛かりは「一冊の小説」
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小説『天上に咲く赤い花』【第4回】蓮居 敬陽
【小説】「間違いなく恋でした」「俺」は瞬時に泣き崩れた…
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小説『天上に咲く赤い花』【第3回】蓮居 敬陽
【推理小説】容疑者は数人いる…犯人であって欲しくない人も?
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小説『天上に咲く赤い花』【第2回】蓮居 敬陽
【小説】彼岸花の球根に含まれる「アルカロイド」の恐ろしさ…
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小説『天上に咲く赤い花』【新連載】蓮居 敬陽
【小説】夫からの暴力に涙する娘…「仲直り」を勧めた母の愛情