6「お父さん。お加減はいかがですか? 今日は前回話していた幼馴染の健三の話を聞いてくださいよ」秀夫は黙ったままこちらをにこやかに見つめている。「どうしました?」「いい顔になったな」突然の話で博樹は訳が分からなかった。「顔!? 顔なんか変わる訳ないでしょう。目と鼻と口が付いているだけじゃないですか」そこへ多枝子が入ってきた。「いらっしゃい」「多枝子……。もうこの人は大丈夫だよ」「私もそう思います」…
[連載]赤い毒に揺られて
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小説『赤い毒に揺られて』【最終回】神野 岳仁
「君の事を息子だと思っていいかね?」…突如訪れた今生の別れ
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小説『赤い毒に揺られて』【第12回】神野 岳仁
【小説】「俺はきっと彼女が好きだ」フリーターが恋を自覚して、とんでもない行動に…
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小説『赤い毒に揺られて』【第11回】神野 岳仁
娘の彼氏と初対面で…「あんなに元気のいいお父さんは久しぶり」
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「君は、娘の事が好きなのか?」彼女の父と初対面でまさかの…
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小説『赤い毒に揺られて』【第9回】神野 岳仁
好きな女性からの電話…「お父さんがあなたに会いたくて仕方ないって」
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小説『赤い毒に揺られて』【第8回】神野 岳仁
気になる女性と喫茶店へ…想いを伝えられない男がついた嘘とは
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小説『赤い毒に揺られて』【第7回】神野 岳仁
女性のあとをつけて病院に潜入!仮病で手に入れた幸運に驚き
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小説『赤い毒に揺られて』【第6回】神野 岳仁
「彼女が何者なのかを知りたい」謎の女性を探る男のストーカー染みた行為
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小説『赤い毒に揺られて』【第5回】神野 岳仁
「あああああああ!」引越センターのアルバイトが顧客の顔を見て驚いたワケ
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小説『赤い毒に揺られて』【第4回】神野 岳仁
【小説】「昨日の夜は…」「…素敵でしたよ」誰なんだこの女性
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小説『赤い毒に揺られて』【第3回】神野 岳仁
彼岸花で服毒自殺を図る男「にがっ!マヨネーズかけよ」…10本平らげた結果
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小説『赤い毒に揺られて』【第2回】神野 岳仁
【小説】「死に誘う花だよ…」父が“彼岸花”の話を娘にしたワケ
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小説『赤い毒に揺られて』【新連載】神野 岳仁
【小説】「父ちゃん、母ちゃん、やっぱり俺駄目だったよ」