不思議な夢

私はしがない印刷屋。

十五歳のときに家を出て町工場で修業をし、なけなしの金を貯めて小さな印刷屋を始めた。

一時は大ヒット作に恵まれて生計を立てていたものの、今のご時世、紙出版物は激減。会社はあっという間に倒産してしまった。日雇いバイトで酒浸りの毎日にももう飽きた。

いっその事……。