【前回の記事を読む】死を予期する老人を変えたのは、忘れていたはずの恋心だった家に帰りたい。体力を回復させよう。まずベッドから降りることだ。トイレに行くにも苦しい。呼吸が乱れる。負けるものか、少しずつ歩く回数を増やしてゆく。生きようという精気が蘇ったのか、脚が一歩一歩前に出るようになった。トイレの行き帰り、廊下を遠回りして、歩く距離を少し延ばしてみる。何とか部屋まで辿り着けた。毎日少しずつ歩数を増…
[連載]癒しの老話
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エッセイ『癒しの老話』【最終回】遠藤 トク子
「死ぬ前に故郷の山をこの目で…」闘病は衝撃の結末を迎えた
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エッセイ『癒しの老話』【第13回】遠藤 トク子
死を予期する老人を変えたのは、忘れていたはずの恋心だった
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エッセイ『癒しの老話』【第12回】遠藤 トク子
「人間、死ねばおしまいか」父が遺した夢。託された息子は…
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エッセイ『癒しの老話』【第11回】遠藤 トク子
【小説】老人が見る幼少期の夢は「野生の小動物たちの楽園」
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エッセイ『癒しの老話』【第10回】遠藤 トク子
「幽霊になって見に来たよ」…息子2人に託した夢の行方は
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エッセイ『癒しの老話』【第9回】遠藤 トク子
「さあ殺せ!山に捨てろ!」頑張りすぎて壊れた義母からの教訓
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エッセイ『癒しの老話』【第8回】遠藤 トク子
ご近所のアイドルおじいちゃん、羨望のまなざしを受けるワケ
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エッセイ『癒しの老話』【第7回】遠藤 トク子
「そんなババア臭いの使えるか!」男性は2度と立てなくなった
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エッセイ『癒しの老話』【第6回】遠藤 トク子
背中に貼った紙に衝撃!鰻屋店主が今日は少しも働かないワケ
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エッセイ『癒しの老話』【第5回】遠藤 トク子
【小説】まるで若者のような恋…老齢カップルの駆け落ち騒動
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エッセイ『癒しの老話』【第4回】遠藤 トク子
【小説】おじいさんがお供えの帰り道で出会ったのは…
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エッセイ『癒しの老話』【第3回】遠藤 トク子
もはや余命いくばく…床に就いた老婆が目にした驚きの光景
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エッセイ『癒しの老話』【第2回】遠藤 トク子
「ここは私たちの命。奪わないで!」老人ホームを取り戻せ!
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エッセイ『癒しの老話』【新連載】遠藤 トク子
老人ホーム、突然の倒産…取り残された老人たちの反応は…