【前回の記事を読む】父の暴力から母を守ろうとした少年。だが母が放ったのは「誰にも言うたらあかんで」という残酷な一言だった1「おまえは子供らしくない」父はよくそう言った。無口で無表情な博昭を持て余しているようだった。保育園に入ってからは頻繁に殴られた。自分に似ているところが気に入らない、と父が言ったのを博昭は記憶している。父に殴られ、蹴られ、踏みつけられても博昭は泣かなかった。意地でも泣いてやるも…
[連載]永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]
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小説『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』【第3回】津田 卓也
父に殴られ、母は不倫。少年は“子供”でいられなかった。しかしある日を境に彼は……
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小説『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』【第2回】津田 卓也
父の暴力から母を守ろうとした少年。だが母が放ったのは「誰にも言うたらあかんで」という残酷な一言だった
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小説『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』【新連載】津田 卓也
36歳を迎えた息子の誕生日、父が語り出したのは“愛”――沈黙を挟み静かな対話が始まった
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