【前回の記事を読む】店のご厚意で二階で酒を飲ましてもらった。火鉢で暖を取りながら、襖をちょっと開けて覗くと…大広間には総勢四十人ほどが集まってきていた。重苦しい雰囲気を破ったのは沖見町の若衆・伊勢吉(いせきち)だった。「絶対に権藤のやつらを廻船の仲間に入れるのは反対だ! どうせ冥加金(みようがきん)だって払う気はねえんだぜ」浜の若衆は気が荒い。腹にものを持ってはいないが、気性が強く言葉が強いため…
[連載]ながれ星 冬星
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小説『ながれ星 冬星』【第7回】石田 義一郎
「先月も額を割られた不審な仏が2人も出た。」…誰がやったかわからない、不審な変死体が発見され…
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小説『ながれ星 冬星』【第6回】石田 義一郎
店のご厚意で二階で酒を飲ましてもらった。火鉢で暖を取りながら、襖をちょっと開けて覗くと…
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小説『ながれ星 冬星』【第5回】石田 義一郎
「ニャー」赤毛のトラ模様の猫が入ってきた。すると今まで寝ていた男がひどく怯えた様子でガバッと起き上がり…
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小説『ながれ星 冬星』【第4回】石田 義一郎
その瞬間、ごろつき連中にやられて倒れていたはずの男の目がバッと見開いた。目をつぶったままの少女を見た瞬間だった。
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小説『ながれ星 冬星』【第3回】石田 義一郎
「おう熊、かわいがってやれ!」 巨漢は唸り声を上げ、男の背中に尻を落とした。大きな衝撃が橋全体を包み、関節のきしむ音がした――
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歴史・地理『ながれ星 冬星』【第2回】石田 義一郎
橋を渡ろうする母子から通行料を取ろうと、男が子供に手を伸ばした瞬間二人の間に割って入ったのは…
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歴史・地理『ながれ星 冬星』【新連載】石田 義一郎
風変わりな雰囲気を醸し出している渡世人風の男はどこから来て、どこへ行こうとしているのか…