【前回記事を読む】【紫式部日記】「おなじ心なる人」へ送る手紙としての長編日記──敬語表現と詳細な人物描写に込められた思いとは…家集に次の二首がある。八重山吹を折りて、ある所にたてまつれたるに、一重(ひとへ)の花の散り残れるをおこせたまへりけるにをりからをひとへにめづる花の色は薄きを見つつ薄きとも見ず世の中の騒がしきころ、朝顔を、同じ所にたてまつるとて消えぬまの身をも知る知る朝顔の露とあらそふ世を…
[連載]紫式部日記を読む
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評論『紫式部日記を読む』【第4回】神明 敬子
【紫式部日記】紫式部は約半年書き続けてきた日記を自分の意思で「閉じた」
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評論『紫式部日記を読む』【第3回】神明 敬子
【紫式部日記】「おなじ心なる人」へ送る手紙としての長編日記──敬語表現と詳細な人物描写に込められた思いとは…
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評論『紫式部日記を読む』【第2回】神明 敬子
【紫式部日記】冒頭部は八月何日の出来事なのか? 日記はだれに書いているのか? 紫式部の本音を読み解くための考察!
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評論『紫式部日記を読む』【新連載】神明 敬子
【紫式部の謎】生没年不明。出仕の年も確定せず、『源氏物語』のどの部分をいつ書いたかも不明。さらに『紫式部日記』には…