【前回記事を読む】【紫式部日記】小説以上におもしろい?八月の日記が切り取った“物語のような日常”作者は草子作りに使う本を局に隠しておいたのだが、これはいつから隠されていたのだろうか。おそらく十月に出仕した時に局に隠して、それ以来局に置かれていたと考えられる。十一月一日に本を取り寄せて局に置いても、すぐ草子作りが始まり、「局に隠しておいた」とは言わないのではないだろうか。十一月一日の日記は夜の行事…
[連載]紫式部日記を読む
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評論『紫式部日記を読む』【第7回】神明 敬子
【紫式部日記】大晦日の晩、宮中で強盗事件が発生! 現場へ行くと衣を奪われた2人の女性が震えており――
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評論『紫式部日記を読む』【第5回】神明 敬子
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評論『紫式部日記を読む』【第4回】神明 敬子
【紫式部日記】紫式部は約半年書き続けてきた日記を自分の意思で「閉じた」
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評論『紫式部日記を読む』【第3回】神明 敬子
【紫式部日記】「おなじ心なる人」へ送る手紙としての長編日記──敬語表現と詳細な人物描写に込められた思いとは…
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評論『紫式部日記を読む』【第2回】神明 敬子
【紫式部日記】冒頭部は八月何日の出来事なのか? 日記はだれに書いているのか? 紫式部の本音を読み解くための考察!
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評論『紫式部日記を読む』【新連載】神明 敬子
【紫式部の謎】生没年不明。出仕の年も確定せず、『源氏物語』のどの部分をいつ書いたかも不明。さらに『紫式部日記』には…