【前回の記事を読む】中天にかかった月、星に対する東洋人の感懐は、古来時と場所と人によって千差万別である。 孫文の来訪を見て喜んだのは滔天であった。その表情には、さして嬉しい影も見られなかったが、胸の裡(うち)には孫文の元気そうな顔色を見て、ほのぼのとした湯気でも湧き出るような嬉しい思いであったろう。〝友遠方より来る、又楽しからずや〟である。ましてや当時の孫文は、日本の政府から追放命令を受け、その…
[連載]陳璧君 考
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歴史・地理『陳璧君 考』【第4回】築地 邦輔,築地 信二
革命運動の裏には必ず刺客の暗躍がある。来訪中の孫文を訪ねてきたのは孫竹丹(そんちくたん)というスパイ嫌疑のかかった男で...
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歴史・地理『陳璧君 考』【第3回】築地 邦輔,築地 信二
中天にかかった月、星に対する東洋人の感懐は、古来時と場所と人によって千差万別である。
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歴史・地理『陳璧君 考』【第2回】築地 邦輔,築地 信二
ハレー彗星、地球に衝突? 1910年4月、噂に怯えながらも兄と見た一生に一度の忘れられない光景
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歴史・地理『陳璧君 考』【新連載】築地 邦輔,築地 信二
日本を愛し、日本人を信頼し切っていたが故に、牢獄死せざるを得なかった。――汪兆銘の妻・陳璧君の物語。