【前回の記事を読む】無実を主張する大臣を無視し、刀を抜き取り一切の躊躇なく切りつけた。明確な殺意を持って深々と。そして、男が口を開く。ユンの残虐さと堕落は民の耳にも入り、以前のような称賛の声は、跡形もなく消え去りました。ジンは狂いゆくユンを止めたいと思う一方、その不遇な背景も理解できてしまうので、どうするべきか分からなくなっていました。一度は変わり果ててしまったユンの元を離れようとも思いました。…
[連載]兎角儚きこの世は
-
小説『兎角儚きこの世は』【第7回】白井 忠彦
民の希望を背負い堕落した王へ挑む最後の賭け――雨を呼ぶ導師がもたらす奇跡と、かつての聖君を取り戻そうとする家臣の覚悟
-
小説『兎角儚きこの世は』【第6回】白井 忠彦
無実を主張する大臣を無視し、刀を抜き取り一切の躊躇なく切りつけた。明確な殺意を持って深々と。そして、男が口を開く。
-
小説『兎角儚きこの世は』【第5回】白井 忠彦
おぞましい夢を見た。謀反が起こり、私は炎の中逃げていた。親衛隊は皆切られ倒れ…そこには官服を着た誰かが立ちふさがっていた。
-
小説『兎角儚きこの世は』【第4回】白井 忠彦
「年貢を納めるのはお前達の義務だ。できないというのは国に反旗を翻すのと同じだ」そう言うと、棒で農民達を容赦なく叩き付け…
-
小説『兎角儚きこの世は』【第3回】白井 忠彦
王宮の書庫に侵入すると、そこには王子が…自分はもう終わりだと思ったが、王子は異常に動揺していて―? なるほど、あの春画は…
-
小説『兎角儚きこの世は』【第2回】白井 忠彦
父と重臣達が結託して母を廃位。追い込まれた母は毒を飲んで…
-
小説『兎角儚きこの世は』【新連載】白井 忠彦
李氏朝鮮の時代、史上稀に見る暴君であったユン王。彼の過去には父に愛されない子ども時代があった...