詳細は本文に譲るが、『古事記』編纂の事業は、日本がそこに暮らす人々も含めて未来永劫安寧な世の中であるには、どのような原理を採用し、どのような統治の仕組みをつくれば良いのかという天武天皇の壮大な問題意識の上に立って始められたプロジェクトだったのである。とにかく、権力温存のアリバイづくりのための『古事記』編纂事業と思っている限り、いつまで経っても正確に読み解くことはできない。監督の思いや考えを無視し…
[連載]誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち
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歴史・地理『誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち』【第3回】田中 善積
江戸時代までの多様な文化と芸術は、『古事記』に支えられていた!?権力のためではない、日本の未来を考えた天皇の想いは…
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歴史・地理『誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち』【第2回】田中 善積
日本の四方は荒海で囲まれているため、国内のことだけを考えれば良いことを天武天皇は何かの拍子に気付いたのであろう。
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歴史・地理『誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち』【新連載】田中 善積
『古事記』を正しく読み解く上で大事なこととは? 中心人物である天武天皇が置かれた状況や立場、当時の日本の歴史的、地政学的な状況を調べ心情を捉えながら紐解いていく