10 Forget Me Nots–Patrice Rushen香子を乗せた翔一のフィアットは、外苑西通りを天現寺に向かって加速する。やがて交差する明治通りを左折すると、ほかに車の姿はほとんど見えない。少し強めにアクセルを踏み込むと、フィアットはフロントを持ち上げようとするかのように鋭く反応した。芝公園前で、5差路の交差点を右折すると道路の左側に、周りの建物と比べると、確実に1ランク以上ハイグレ…
[連載]DJ
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小説『DJ』【第18回】DJ Ritchy
翔一はフィアットのシートを降り、香子側のドアを開けた
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小説『DJ』【第17回】DJ Ritchy
男同士で指切りなんて色気が…「私がお兄さんと約束をするわ」
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小説『DJ』【第16回】DJ Ritchy
「今夜の出逢いを形に…」翔一は彼女へのプレゼントを思いついた
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小説『DJ』【第15回】DJ Ritchy
マリファナビギナーズはパイプに凝るし、自分で作ることもある
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小説『DJ』【第14回】DJ Ritchy
香子は綺麗な足を、すっとのばして車のシートから立ち上がった
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小説『DJ』【第13回】DJ Ritchy
透明な空気中を、青い煙が漂いながら移動するそんな感覚
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小説『DJ』【第12回】DJ Ritchy
「まるで即効性の麻薬」彼女の言葉、向けられた微笑の美しさ
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小説『DJ』【第11回】DJ Ritchy
よく見ると彼女に見覚えが…「ねぇ君、名前はなんていうの?」
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小説『DJ』【第10回】DJ Ritchy
『バブル』という「形容詞」が、この時代に与えられていた。
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小説『DJ』【第9回】DJ Ritchy
「ギャラなんて夢のまた夢」DJですらない…それがスタート
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小説『DJ』【第8回】DJ Ritchy
「この頃のイタ車は電気系が弱い」整備士は自信ありげに話した
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小説『DJ』【第7回】DJ Ritchy
「電車は人でいっぱい…」電車嫌いな理由は他にもありそうだ
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小説『DJ』【第6回】DJ Ritchy
TV局関係の人間は、選曲ミスさえなければ踊ってくれる
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小説『DJ』【第5回】DJ Ritchy
気が狂うほどの絶頂感をゲストに与える…それがDJの存在意義
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小説『DJ』【第4回】DJ Ritchy
DJとしての顔、そしてマリファナを密売する売人としての顔
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小説『DJ』【第3回】DJ Ritchy
大麻の取引は立派な犯罪…ドジってしまったら自由が失われる
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小説『DJ』【第2回】DJ Ritchy
全ての奴らに大満足を与える…それができないとDJは終わり
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小説『DJ』【新連載】DJ Ritchy
六本木で遊ぶことだけが目的の奴ら…「この街ではそれが正解」
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