「篠原……?」記憶にはないらしい。それはそうだろう。あずみ本人も相手に見覚えがないのだから。「一年ねぇ。それなら、同じ学年に櫻井って女子がいるだろ?」櫻井……?「あの……もしかして、櫻井……真琴ですか?」あずみは驚いて尋ねた。「そう。その櫻井。へぇ、下の名前は真琴っていうんだ……」先輩女子は真琴のフルネームまでは知らなかったらしい。「その、櫻井ってさ……」女性は少し笑った。「あのサクライホールデ…
[連載]白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【第4回】叶浦 みのり
突然現れた先輩女子からの依頼を断れず、連絡先を聞いたあずみ。彼女との出会いが、また一つの事件の始まりになるとも知らずに…
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【第3回】叶浦 みのり
そこにはひとり、男性なのか女性なのか見分けがつかない人が立っていた。
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【第2回】叶浦 みのり
あれだけ意気込んでいたのに、どうしたのだろう……。微かな違和感と共に始まる新学期
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小説『白い陥落~看護学生あずみの事件簿 2~』【新連載】叶浦 みのり
進級した初日くらい事件・事故などの話題とは関係なく普通の学生として過ごしたい!