*秋名もなき陶工(もの)の回顧展……そして運命の足音備前焼陶工・國田民旗(くにたたみき)は、売らない作家であった。 生業(なりわい)である其れを、誰かに売ろうとしない妙な男だった。さらには、たまの壊れ作をも、愛おしむ如く大事に残し傍らに置いた。「金に窮し、我が子を売る親がいますか」「不出来な子だとて捨てられる親がいますか」と、いうのが國田民旗の信条であったわけだ。[写真1]備前焼陶工・國田民旗氏…
新着記事一覧
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第5回】残間 昭彦
不出来な子だとて捨てられる親がいますか
-
健康・暮らし・子育て『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』【第6回】外薗 明博
現代っ子の体力が急激に低下している、思いがけない理由
-
歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第26回】新妻 健
「諸行無常」とは滞りのない生命の流れ、その多様な変化の様を指す
-
エッセイ『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第15回】西野 鉄郎
キリスト教の世界観は安土城のどこにありますか?
-
実用『脳梗塞に負けないために 知っておきたい、予防と治療法』【第16回】梶川 博,森 惟明
他の脳梗塞より再発率が低い…「ラクナ梗塞」とは?
-
エッセイ『静寂の梢』【新連載】岸 暎
自分の生きている空間は閉ざされた透明な箱の「内側」に過ぎなかった
-
エッセイ『「つらい」と思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね』【第19回】林 由人
「不安はない!」ネガティブな言葉を否定すべき、本当の理由
-
俳句・短歌『愛のままで咲く』【第5回】馬場 美那子
句集「愛のままで咲く」より三句
-
エッセイ『戦争を知らない君へ』【第9回】棚橋 正夫
京都空爆も時間の問題と思うので早く静岡へ引っ越したい
-
エッセイ『良子という女』【第56回】野村 よし
そして私は、小澤征爾さんのチケットを、求めることをやめた。
-
エッセイ『治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題』【第17回】片岡 泰文
「肩こりしないんですよ~」と話す人ほど「酷い肩こり」のワケ
-
俳句・短歌『句集 曼珠沙華』【第5回】中津 篤明
句集「曼珠沙華」より三句
-
エッセイ『アイディア・プロレスコラムDX』【第22回】岡本 悠
倒れていたはずの中西学と、ボブ・サップの「野人ダンス」
-
歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第25回】新妻 健
青年と駆け落ち、実家の破産…作家「岡本かの子」の壮絶人生
-
小説『追憶の光』【第5回】高見 純代
優子は、目を見開いたままピクリともせず、そこで夜を明かした
-
評論『生産性向上はこうする』【第5回】平石 奎太
納期短縮に大成功した中小企業が行った、「極めて単純な工夫」
-
評論『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』【第26回】山﨑 收一
「ひたすらパンのかけらを外に投げ続けた」ネズミ、その驚きの真相
-
実用『脳梗塞に負けないために 知っておきたい、予防と治療法』【第15回】梶川 博,森 惟明
ほとんどの場合、日中の活動時に突然起こる
-
エッセイ『アイディア・プロレスコラムDX』【第21回】岡本 悠
アマレスには、基本ギブアップというものはないようだ
-
小説『追憶の光』【第4回】高見 純代
医者に余命を宣告された時から、私は一人で死のうと決めていた。