とにかく一晩警察に厄介になった父を迎えに行った母は、そのときいろいろと事情聴取されたと言っていた。そこでは、おそらく私も知らない父との壮絶な出来事が語られたのだろう。父は、人生で幾度か、酒で大きく落ち込んだときがあったと母は言っていた。母も辛かったと思う。しかし、母は常に前を向く人だった。大変なことがあっても、それで悲嘆にくれて立ち止まることはしない人だった。「里子ちゃん、ないごともな、負けてた…
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