(ゆめ(しるべ)  詩 望風 曲 武士

スタートダッシュは平凡で 迷いや悩みを抜け出すと

見えたのは 輝くアスファルト

いやなことも苦しいことも 乗り越える強さと

たくさんの人を幸せにする 勇気がほしかった

簡単なことなのに ためらって生きてきた

一人で気づいたんじゃない 一人でなんて走れない

いろんなあなたが待っている

夢標

苦しい胸の高鳴りを きいてほしいあなたに

ゴールがまだ見えなくても 信じてほしい見てほしい

迎えにきてほしいあなたに

必ずつれていく そう言ってくれたあなたに

最高の笑顔で 会いに行きたいから

私は負けない 不安にもさみしさにも

スピードあげて風を切る 追い越して駆け抜けて

走り続けたいゴールまで あなたがいてくれるなら

夢標

一人で戦うのはかっこいいけど たまには充電させてね

遠くからでもいい 声だけでもいい でも会いたい 会いたいよ

夢標

夢標は、望風が半年ほどずっと仕上げられない一曲だ。一旦この詩と曲で武士がアレンジまで完成させている。ボーカルは望風で、ギターを大地と望風、ピアノを武士、優理がドラム。だが、望風がまだ納得がいかないらしい。涼しい放課後の教室は、若さとかがむしゃらな熱とか心に刻まれるたくさんの傷跡とか恋とか、色んな余韻がふわふわしていて、さみしげな夕日とそれを励ますさわやかな風が心地よくて眠くなる。

望風は、窓際の一番後ろに座って、身を机に委ねていた。紫外線など気にせずにまっすぐに夕日を真正面に受けながら、脱力したままスマホを手に取った。がばっと勢いよく起き上がった。同時に口を手で塞いで空気を深く吸い込んだ。