娘を自分の思い通りに可愛がる、自分の言う通りにするようしつける毒親たち
娘を憎む毒親がいる一方で、娘を可愛がる毒親もいる。可愛がっているのに子どもを毒してるとはどういうことだろうか。過保護だとでもいうのだろうか。自分の思い通りにしつけるということにしても、一概に悪いことのようには聞こえない。
自分の好きなように可愛がるということは、確かに一種の支配である。またしつけも内容や方向性によっては、支配そのものとなるだろう。過保護やしつけなどとはまた違う、娘を可愛がる形で娘を支配し続ける毒親や、娘をことごとく自分の言う通りにさせてきてしまった毒親の言い分を聞いてみよう。
可愛くて、可愛くて仕方ない、わたしの大事なお人形のような娘
可愛くて仕方ない。それが毒親とは?
「わたくしは娘が可愛くて仕方ないんです」
確かに可愛がっているように見えた、お人形さんのように着飾られて。
「この子は生まれたときはあまり肉がついていなくてしなびていたんですが、お乳をあげているうちにぷくぷくとよく育って、頬っぺたなんかコロンと丸く可愛くなって……」
だが、娘の今の姿は、見るからに頬はこけてやせ細り、きれいな服を着せられているのがかえって痛々しい限りである。しかし母親はそんなことはおかまいなしにうっとりと娘の可愛かった様子を語り続けるのだった。娘は摂食障害とともに自傷行為があり、万引きでも通報されたことがあるという。