追跡調査
次に、第1グループの学生が第1希望に選んだコースからどこの基本演習の所属になったのかを確認する。ここでも太い矢印に注目すると、Aコースを第1希望にした50名のうち36名、Bコース第1希望43名のうち35名、Cコース第1希望87名のうち49名、そしてDコース第1希望140名のうち82名がそれぞれ同コースの基本演習へ移動した。
すなわち、第1グループ全体では63.1%にあたる202名の学生が第1希望にしたコースの基本演習所属になった。そして、先述の割り振りを経て、最終的にAコース72名、Bコース79名、Cコース73名、そしてDコース94名という基本演習所属に行き着いた。ここでもDコースの人数が一番多いことが分かる。
最後に、第1グループの学生が基本演習からどこの専門演習所属になったのかを確認する。ここでも太い矢印に着目すると、Aコースの基本演習所属である72名のうち22名、Bコース所属79名のうち25名、Cコース所属73名のうち25名、そしてDコース所属94名のうち39名がそれぞれ同じコースの専門演習へ移動した。
したがって、第1グループ全体では111名(34.7%)の学生が基本演習と同じコースの専門演習に所属することになった。そして、さまざまな移動を経て、最終的にAコース55名、Bコース72名、Cコース65名、Dコース74名、他学部31名という専門演習所属となり、ここでもDコースが最大数となった。
以上をまとめると、第1クラスター第1グループに分類された学生たちは導入講義の印象度ではCコースに魅力を感じるものの、基本演習の希望はDコースに所属したいと思う傾向が強い。だが、そこから基本演習および専門演習にかけては一致した選択をする傾向が少なからずある。また、Dコースが『希望調査』以降最大数を保っている点も注目できるだろう。